創業25年目を迎えました。勤務時代から通算すると、合計35年間本屋で本を扱ってきたことになります。長いです。私は大学卒業後、すぐに東京四谷の雄松堂書店で現在の新田会長のもとで10年ほどお世話になりますた雄松堂書店は100人程の書店としては大きな会社です。オイルショックの年で、出版社希望で入社したのですがなぜか最初の配置が「古書部」で、その道ではいまや伝説の人と語られる荒木部長さんがいらっしゃいました。荒木さんの薫陶をうけ、その後古書を志すわけですが、私が先代新田会長、現会長、荒木さんはじめ、書籍業のいろはをお教えいただいた諸先輩のご直言をどれだけ吸収できたかといえば、あまり良い後輩とはいえなかったと思います。
洋学堂書店として独立したのは32歳の10月1日で、今年就職した長女がまだ一歳でした。父からもらった片方のドアが開かないファミリアで、初セールスに行き(創業当時は雄松堂じこみの洋書主体の書籍輸入本屋で古書業務はごくわずかでした)、福岡のある大きな大学からドイツの専門誌「Shtal und Eisen」の戦後分全部を百万近い金額でその日にご注文いただき、当時高速料金が払えず福岡から佐賀まで下道を山を越えて歌いながら帰ったきたことを思い出します。山道にはまだ彼岸花も咲いていました。はやいもので、既に今日まで創立から25年目を迎えました。微力ですが、店主は洋学堂書店で働いたあかしを残せればそれに過ぎる幸せはありません。みなさまどうぞ御鞭撻の程お願い申し上げます。
コメント
承認待ちコメント
コメントの投稿
トラックバック
http://yougakudou.blog123.fc2.com/tb.php/54-91675c66